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「レディ・プレイヤー1」の概要
「レディ・プレイヤー1」はどんな映画?
VR世界「OASIS(オアシス)」にて、世界中の人間が壮大な宝探しゲームをする物語
「レディ・プレイヤー1」のあらすじ
2045年、世界は荒廃し、人類はVR世界「OASIS」で生きていた。
ゴーグル1つで、自分の理想の生き方ができる、まさにゲームのような世界。
寝食以外は、皆がVR世界の中で過ごした。
ある日、OASIS創設者が亡くなり、遺言としてこう言い放つ。
「OASISに眠る3つの鍵を手に入れたものに、全財産56兆円とOASISの所有権を授ける」
突然の発言に、世界は沸いた。主人公の17歳の少年ウェイド(タイ・シェリダン)もその一人である。ゲームの参加者となったウェイドは、OASISの中でパーシヴァルと名乗り、そこで知り合った仲間たちとともにゲームのクリアを目指す。
しかし、ゲームの謎と同時に世界の支配を目論む世界第2位の大企業IOI社も立ちはだかり、なかなか先に進めない。
また、この戦いはVRの中で収まらず現実世界までも巻き込んだ壮大なものに…!
謎解き、アクション、SF様々な要素が混じった本作。
ゲームをクリアした先に見えたものとは、勝利した先に残るものとは…!!
「レディ・プレイヤー1」の評価
- ストーリー:
- テンポのよさ:
- 登場人物の魅力:
- アクション:
- クロスオーバー:
〜〜以下ネタバレを含みます〜〜
「レディ・プレイヤー1」のポイント
- 様々な有名キャラクターが共演!爽快なSFアクション
- 誰しもコンプレックスを持っている
- ネット依存をしすぎないこと!現実に目を向けよう!
様々な有名キャラクターが共演!爽快なSFアクション
1つ目の鍵を巡るレースゲームを始め、鮮やかかつ迫力のあるシーンが魅力。
レースでは、脱落者が続出する中、ウェイドはゴール直前まで進むも、最後に立ちはだかるのはキングコング!果たして、どう乗り切るか…!?
ちなみに、レースで使う車は、バックトゥザフューチャーでお馴染みのデロリアン!
2つ目の鍵を巡る際には、銃撃戦。3つ目の鍵を巡る際には、メカゴジラ、ガンダムを使った戦い。
アクションシーンは目白押し、かつ、いろんな作品に登場するキャラクターやマシンもとても数えきれない量が出てきて、胸が高鳴ること間違いなし!
誰しもコンプレックスを持っている
パーシヴァル(ウェイドのアバター名)、アルテミス、エイチ、ダイトウ、ショウの5人はOASISで出会い、ゲームのクリアのために力を合わせる。映画の後半で、この5人はVR世界でだけでなく、現実世界でも出会うこととなり、それぞれのコンプレックスを知る。
- パーシヴァル…ある人物から受ける仕打ちより現実に絶望
- アルテミス…顔の半分に広がる赤いあざ
- エイチ(屈強な男性)…黒人女性
- ダイトウ(侍)…日本人男性
- ショウ(忍者)…11歳の中国人男子
見た目、人種、境遇など、誰しもコンプレックスを持っている。
だからこそ、この映画ではVR世界に没頭するのだが…
このあたりも物語最後のメッセージにかかってくる伏線。
ネット依存をしすぎないこと!現実に目を向けよう!
OASIS創設者最後のシーンそしてセリフに注目したい。
「現実は恐ろしくて苦痛に満ちているけど、うまい飯を食べられる唯一の場所なんだ。なぜなら、現実だけがリアルだから。」
このセリフ、誰しも言われなくてもわかっていることだろう。
しかし、この物語を通して、誰しもがコンプレックスは持っている。それでも、現実世界で生きていることは素晴らしいことだ、という率直な応援メッセージを感じた。
最後に現実に引き戻して終わるのか、と否定的な意見もあると思うが、個人的には1つの物語として、きれいな終着点に収まったのではないかと思う。
「レディ・プレイヤー1」の一押しポイント
何といっても、VR世界と現実世界が入り組んだ高次元な物語がイチオシ!
VR世界だけで進めるよりも、現実世界と対比させる構図の方がより繊細に心に訴えかけられる。さらに、現実世界⇒VR世界に話が展開されるのではなく、VR世界⇒現実世界へと話が展開していくところも、魅せ方として面白いと思った。
SF特有の「こんな世界に行ってみたい」、「ハラハラする世界でかっこよく戦いたい」と、SFの世界にのめり込みっぱなしの物語ではなく、最終的にコンプレックスやマイノリティなど現実を考えさせられて、終わるこの物語。
これは、言うなればアミューズメントパークでアトラクションを楽しみ、「明日からまた頑張ろう」、と思いふけりながら帰る1日にも似た感覚を得ることができる物語でもあるだろう。
- ジャンル:アクション/アドベンチャー/SF
- 時間:140分
- 公開年:2018年
- 監督:スティーブン・スピルバーグ
- 脚本:ザック・ペン、アーネスト・クライン
- 主要キャスト:タイ・シェリダン、オリヴィア・クック
- 配給会社:ワーナー・ブラザース