目次
「マイ・インターン」の概要
「マイ・インターン」はどんな映画?
IT会社新人インターンに参加した70歳紳士とバリキャリな女社長の友情と信頼の物語
「マイ・インターン」のあらすじ
引退後、人生の新しいやりがいを探していたベン(ロバート・デ・ニーロ)は、あるITベンチャー企業のインターン募集へ応募した。
最初は、PCの立ち上げもままならないほどで、慣れない環境に苦戦していたベンだが、実直さと人当たりの良さで、徐々に周囲の信頼を得ていく。そして、始めは年の離れたベンに、偏見と苛立ちを感じていたジュールズ(アン・ハサウェイ)も、次第に彼の助言に耳を貸すように。
そんな中で、仕事もうまくいき順風満帆に見えていた、ジュールズの生活が急変!仕事と家庭を巻き込んだ大きな問題に直面し、重大な決断を迫られることになる。
「マイ・インターン」の評価
- ストーリー:
- テンポのよさ:
- 登場人物の魅力:
- 役者の演技:
- 心に染みる:
〜〜以下ネタバレを含みます〜〜
「マイ・インターン」のポイント
- いくつになっても活発的に行動し、挑戦し続けることの大切さ
- 友情に年齢は関係ない!
- 心に染みるベンのアドバイス
いつまでも挑戦し続けることの大切さ
主人公のベンは70歳になってIT企業のインターンへ応募します。最初は機械のことが分からず戸惑います。しかし、周りの助けを得ながら徐々にできることを増やしていき、最終的には社長の一番の信頼を勝ち取ります。
年齢を理由とせずに新しい知識を取り入れようとする姿勢は素直に尊敬でき、見習う点がたくさんです。
引退して日がな一日を過ごす同世代とは対照的に、インターンに応募したことで、新たな生きがいを見つけ、生き生きしているベンの姿をみると(特に同世代からの留守電を聞くシーンは印象的です)、自分もいつまでも挑戦し続けていこうと思ってしまいます。
友情に年齢は関係ない!
ベンの実直さ、年下でも素直に尊敬し学びを得る謙虚さは、素直に好感を持つことができるます。そして、持ち前の人間性でいつの間にベンを慕う人が周りに増えていきます。
最初は距離のあったジュールズとの関係も、結局はベンの人間性でより深い絆に変わっていきます。お互いの良い点を認めて、尊重し合うことができれば、友情に年齢は関係ないのだと実感できる映画です。
心に染みるベンのアドバイス
マイ・インターンでは、「特別泣ける!」といった大きく心を動かされるシーンはありません。しかし、周りの若者に対して与えられるベンからの助言になるほどと思わさせられるシーンが度々あります。
一見、ベンの言葉や考え方は、昔かたぎで古臭い考え方に思えます。しかし、それを貫いて生きているベンは、人生に一本の筋が通っているので言葉の重みがちがいます。日常の中で、誰もが経験し得る内容を描いているからこそ、年季の入ったベンの助言がスッと心に入ってくるのです。
また、ロバート・デ・ニーロの豊かな表情と演技力で、ベンの言葉がさらに心に染みてきます。いつまでも若々しい心を持ちつつも、積み重ねた経験からくるアドバイスは、古臭さが一周回って逆にカッコよく、こんな風に歳をとりたいと思ってしまいます。
「マイ・インターン」の一押しポイント
この作品では、ベンの絶妙なタイミングでの助言が物語の中の人物たちを動かしていきます。豊富な人生経験から当れられるベンの助言は、ジュールズや会社の同僚が抱える様々な問題へ向き合うための良いヒントであり、映画を見ている人へのメッセージにもなっています。
筆者がベンを見てすごいと思うところは、ベンは困った相手に毎回すぐに手助けするのではなく、最初は客観的な立場にいて様子を伺い、適切なタイミングで適切な助言を与えているところです。
ベンが運転する車にジュールズが乗るシーンでは、最初は様子を伺うだけで自分から話はしていません。しかし、バックミラー越しに様子を伺いながら、状況をしっかり把握しています。そして運転の回数が増えるごとに、徐々に会話が増えていきます。会話のタイミングのうまさや、相手の状況を察するベン性格を感じ取ることができ、「さすが人生の先輩!」となります。
いくつになっても挑戦するベンの姿勢と、適切で信頼できる助言は、心に刺さり、世代を超えた良き友としてのベンを受け入れることのできる作品です。
- ジャンル:ヒューマンドラマ
- 時間:121分
- 公開年:2015年
- 監督:ナンシー・マイヤーズ
- 脚本:ナンシー・マイヤーズ
- 主要キャスト:ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ
- 配給会社:ワーナー・ブラザース