中盤まではサクサク進む!中盤からは地道にコツコツ
適度のデフォルメされたキャラクターが好印象
ストーリーやバトル操作など全体的に軽めのRPG
目次
「勇者の飯」のレビュー詳細
「勇者の飯」は、仲間を集めて王国の危機を救うという設定のゲームです。あるレストランを中心にして、飯を囲むことで仲間が増えていき、軽めのストーリー展開が特徴です。
そんな「勇者の飯」のポイントについて、レーダーチャート項目ごとに紹介していきます。
中盤まではテンポよく楽しめるけど…(面白さ:6)
「勇者の飯」は、最初の方はどんどんキャラが増えてサクサク進むので、序盤はテンポよく楽しむことができます。
しかし、ある程度進捗すると、一気に前に進まなくなります。理由は、バトル操作の性質上、自分のテクニックや戦略でなんとかできる場面がほぼなく、ステージごとに一定の目安のステータスがないとクリアできない仕様のためです。
「勇者の飯」は、ストーリーを進める以外にゲーム内であまりやることもなく、進捗が鈍くなると、ただロゲインして一定の操作をこなすアプリになっています。
他にユーザーを飽きさせない工夫があればいいと思うので、面白さは「6点」とします。
特に難しい操作はない!(操作性:8点)
「勇者の飯」は、ゲーム全体として特に難しい操作はなく、悩むことなくゲームを楽しめます。
戦闘時も基本は自動でキャラが動いて攻撃してくれるので、難しい操作はありません。中盤以降は、タイミングを合わせて能力を使ったり、場所を移動したりと少し操作が必要ですが、難しいものではないです。
新しい要素が出てくる時はしっかりチュートリアルや説明があり、ユーザーに新設なので操作性は「8点」です。
途中から課金無しだとしんどいかも…(無課金度:6点)
勇者の飯はアプリ内課金のあるゲームになります。ただし、課金なしでもちゃんとプレイできます。
課金の必要性を感じるのは中盤以降になって、一気に進みが遅くなるタイミングです。レベルが上がらないと先に進めないのですが、レベルを上げるには1日1回のミッションをこなすか、ひたすら「飯」を作りお金を稼ぐ必要があります。
しかし、「飯」で増やせるパラメーターは微量で、結局1日一回のミッションに頼ることになります。1日1回のレベル上げになるので、課金無しだとなかなか前に進めず、地道にコツコツプレイすることになってしまいます。
加速するには課金をすれば良いので、早くストーリーを前に進めたい人は、課金を検討してみるといいでしょう。
中盤以降のことを考えると、課金の必要性が高まるので、無課金度は「6点」です。
色々の要素が中途半端でなんだか惜しい…(オリジナリティ:3点)
「勇者の飯」は随所にオリジナリティを出そうとしている感はあるのですが、それぞれが中途半端になってしまっている気がします。
例えば家具を画面上に配置できるのですが、配置する物や場所による差がなく、ただ並べるだけになってしまいます。パラメータに影響もあるのですが、いまいち効果を実感できないのも余計に意味のなさを感じてしまいます。
また、「勇者の飯」では魚釣りをするミニゲームのようなものがあり、魚をつることでスタミナを貯めることができます。ただ、スタミナが貯まるまでに地味に時間がかかるので、積極的にやろうとは思わないのが実際の感想です。
おそらくストーリーが進まなくなった人向けにあるのではと思いますが、ストーリーの代わりにやるほどの面白さを感じません。ミニゲームを追加するのであれば、報酬とゲーム性とのバランスを調整したほうが良いのではないかと思います。
筆者が特に気になったのは、そもそもタイトルに「飯」と入っているのに、あまり飯自体は重要ではないという点です。
例えばモンスターハンターみたいな個別の素材を集める楽しさや、新しい料理を生み出す楽しさみたいなものがあれば、より独自性が増し、タイトルとの整合性も上がる気がします。
オリジナリティについては、まだまだ改善の余地があり、現状ではタイトル負けしているので「3点」とします。
軽めのRPGを遊ぶにはもってこい(手軽さ:9点)
「勇者の飯」はRPGですが、ストーリーや操作含めて全体的に軽めな設計なので、意気込んでゲームを始める必要はありません。
一回のバトルにかかる時間も短く、とても手軽に遊べます。ただ、バトル操作は単調なので、「もっとテクニックや戦略を楽しみたい!」という人には物足りないでしょう。
RPGをやりたいけど、そこまで重いものはやる気力が無い人にはおすすめなので、手軽さは「9点」です。
クラフト感があって親しみやすい(デザイン性:9点)
「勇者の飯」では、適度にデフォルメされたキャラクターと、全体的にクラフト感のあるデザインが魅力です。キャラ自体にガチャ要素はなく、ストーリーを進めるにつれてキャラが集まります。
料理は美味しそうで本格的なイラストが採用されていますが、ゲーム進行上で、あまりがっつり見る機会が無いのがもったいない気がします。
軽めのストーリーとゲームのほんわかした世界観にあったデザインで、細かいところまでこだわりを感じるので、デザインは「9点」です。
「勇者の飯」は軽めのRPGをやりたい人におすすめ!
「勇者の飯」は、タイトルにある「飯」という部分はバトルやストーリーの根幹には深く影響していないので、タイトルのイメージだけでプレイすると少しギャップがあるかもしれません。
ただ、ストーリーや操作性など、全体的に軽めにプレイできるRPGなので、頭を使わず気軽にRPGをしたい人におすすめです。ちょうど良いデフォルメのキャラクターや、クラフト感のある背景など、デザインが良いので世界観も十分に楽しむことができます。